「パイオニアヒストリー」では、スカパーJSATがパイオニア精神で挑戦した“日本初”を集めてみました。

1985年(昭和60)

日本初の民間の衛星通信事業の打ち上げ

1985年の電気通信事業の自由化によって、民間企業が通信事業を営むことができるように なりました。それを受けて1985年に誕生したのが、スカパーJSAT㈱のルーツとなった、日本通 信衛星企画㈱(2月18日設立)、宇宙通信㈱(3月22日設立)、㈱サテライトジャパン(4月5日 設立)、3つの衛星事業会社です。

日本初の民間の衛星通信事業者となった3社は、順次、第一種電気通信事業許可を取得。 切磋琢磨しながら、日本の衛星通信及び衛星放送の歴史を築いていくことになります。

日本通信衛星企画㈱は設立年の4月に社名を日本通信衛星㈱に変更。

1989年(昭和64/平成元)

日本初の民間通信衛星「JCSAT-1」の打ち上げ

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1989年3月7日(日本時間)、日本通信衛星㈱(後のJSAT㈱)によって、日本初の民間通信衛星 「JCSAT-1」(東経150度)が打ち上げられ、日本における通信衛星ビジネスの幕が切って落とされました。

「JCSAT-1」には、それまで衛星通信用として認められていなかったKuバンドトランスポンダが搭載されていました。Kuバンドはそれまで用いられていたKaバンドに比べて、降雨による 信号減衰が少なく、ハードウェアコストが安いというメリットがありました。また、比較的小さな 口径のアンテナでも電波の送受信ができることから、地上系通信システムではカバーするの が困難な場所でも機動的な衛星通信ができるようになりました。

続く6月6日には、宇宙通信㈱が「Superbird-旧A」(東経158度)を打ち上げ、CATVへの番組供給を 開始。2機の民間通信衛星の登場でトランスポンダの数が一挙に増えたことにより、この年 から、民放の各ネットワークでSNGが本格導入されました。

また、1989年6月28日に公布された放送法の改正により、「受託委託放送制度」が創設さ れ、通信衛星を使った個人向けテレビ放送が可能となったため、放送サービス需要の増大 に対応すべく、1990年1月1日、日本通信衛星㈱が「JCSAT-2」(東経154度)を、1992年には宇宙通信 ㈱が「Superbird-B」(東経162度)(2月27日)と「Superbird-A」(東経158度)(12月2日)を相次いで打ち上げ ました。

1992年(平成4)

日本初の受託衛星放送サービスの開始

1992年4月23日、宇宙通信㈱を受託放送事業者とする日本初のCSアナログテレビ放送がスタートしました。使用された衛星は「Superbird-B」(東経162度)、プラットフォームの名称は「スカイポートTV」、プラットフォーム事業者は㈱CSサービスセンター、委託放送事業者はスターチャンネルでした。

同年5月には、日本通信衛星㈱(後のJSAT㈱)の通信衛星「JCSAT-2」(東経154度)を使ったCSアナログテレビ放送もスタートしました。プラットフォームの名称は「CSバーン」、プラットフォーム事業者は㈱サテライト放送センター、第1号となった委託放送事業者は、スペースシャワーTVでした。

ちなみに、1992年の放送スタート時に、委託放送事業者に認定されていたのは、スターチャンネル、CNN、MTV、スペースシャワーTV、衛星劇場、スポーツ・アイのわずか6社でした。

1998年、「スカイポートTV」は「ディレクTV」に。「CSバーン」は「スカイパーフェクTV」に放送を移行する形で放送を終了。その後、「ディレクTV」も2000年にサービスを終了し、加入者を「スカイパーフェクTV」が引き受けました。

また「CSバーン」の放送に関わっていた日本通信衛星㈱と㈱サテライトジャパンは1993年に合併、㈱日本サテライトシステムズ(後のJSAT㈱)が誕生しました。

1994年(平成6)

日本初のCSデジタル放送会社の設立

1994年4月、米国で150チャンネルの衛星デジタル放送「DIRECTV」がスタートしたのを受け、日本でも衛星によるデジタル放送計画が浮上。1994年11月10日、伊藤忠商事㈱、住友商事㈱、三井物産㈱、日商岩井㈱の4商社と㈱日本サテライトシステムズ(後のJSAT㈱)による、日本初のCSデジタル放送会社となる㈱ディーエムシー企画(後の㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)が設立されました。

㈱ディーエムシー企画の設立は、翌1995年に㈱日本サテライトシステムズが東経128度に打ち上げる計画の日本初のデジタル放送用通信衛星「JCSAT-3」の利用を前提としたもので、社名の“ディーエムシー”、は、同衛星で採用される新しいデジタル伝送方式「DMC (=Digital Multi Channel)」から名付けたものでした。

1995年7月、㈱ディーエムシー企画は㈱ディーエムシーに社名を変更。同年10月24日、事業会社への移行を機に、日本デジタル放送サービス㈱に社名を変更。1996年2月2日、サービス名称を「パーフェクTV」とすることを発表しました。

1995年(平成7)

日本初のデジタル放送用通信衛星「JCSAT-3」(東経128度)の打ち上げ

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1995年8月29日、㈱日本サテライトシステムズ(後のJSAT㈱)が、日本初のデジタル放送用通信衛星「JCSAT-3」(東経128度)を打ち上げました。

「JCSAT-3」は、日本・東アジア・東南アジアからハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、インドの一部までをカバー。搭載されたデジタル方式の中継器は、Kuバンドが27メガヘルツ×16本、36メガヘルツ×12本、Cバンドが36メガヘルツ×12本の計40本で、それまでのアナログ方式の中継器が1本で1チャンネルしか伝送できなかったのに対し、1本の中継器で6チャンネルのデジタル放送が可能でした。

また、衛星の形状も、「JCSAT-3」の前に打ち上げられた「JCSAT-1」・「JCSAT-2」の円筒形から、箱形の本体の両側に太陽電池パネルを大きく広げた形に変わりました。

これは、衛星の姿勢制御方式の違いによるもので、「JCSAT-1」・「JCSAT-2」では、衛星本体をコマのように回転させて姿勢を安定させる「スピン安定方式」を採用。「JCSAT-3」では、衛星に搭載したホイールを回転させることにより衛星の3つの軸をコントロールする「三軸制御方式」が採用されたからです。
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1996年(平成8)

日本初のCSデジタル放送「パーフェクTV」の開始

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1996年6月30日、日本デジタル放送サービス㈱が、「JCSAT-3」による、日本初のCSデジタル放送「パーフェクTV」の無料放送を開始。10月1日に本放送を開始しました。1992年2月時点でわずか6社だった委託放送事業者は、その後続々と増加し、本放送開始時のチャンネル数は、テレビが約70ch、ラジオが103chとなりました。

同じ年、世界のメディア王として知られたルパート・マードック氏率いるニューズ・コーポレーション・リミティッドとソフトバンク㈱が手を組んで、150チャンネルの日本向けデジタル多チャンネル衛星放送「JスカイB」計画を発表。同年9月に「JスカイB 」は、㈱日本サテライトシステムズ(後のJSAT㈱)が1997年打ち上げ予定の東経124度通信衛星「JCSAT-4」を使用することを発表。12月には、運営会社となるジェイ・スカイ・ビー㈱が設立されました。

これにより、日本のCSデジタル放送は、「パーフェクTV」、1997年からの本放送開始を発表していた「ディレクTV」、そして「JスカイB」の3つのプラットフォームが顔を揃えましたが、1998年5月1日、日本デジタル放送サービス㈱とジェイ・スカイ・ビー㈱が合併。合併後の新会社を日本デジタル放送サービス㈱(後の㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)とすることと、新たなサービス名称を「スカイパーフェクTV」とすることが決定しました。

この合併により、「スカイパーフェクTV」は、東経128度の「JCSAT-3」を使用する「パーフェクTV」サービスの103chと、東経124度の「JCSAT-4」を使用する「スカイサービス」の68chの計171chという陣容となりました。

2003年(平成15)

日本初、北米での衛星サービスの提供を開始

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2003年10月1日(日本時間)、JSAT㈱は、米国パンアムサット社(現:Intelsat社)との共同衛星「Horizons-1」(西経127度)を打ち上げ、日本の衛星事業者としては初めてとなる北米上空での衛星サービスの提供をスタートさせました。

「Horizons-1」に搭載したKuバンドトランスポンダは北米とハワイをカバーエリアとしているので、「JCSAT- 2A」(東経154度)のCバンドトランスポンダと組み合わせることにより、アメリカ東海岸からアジア、オセアニアまでのシームレスなネットワークが実現しました。

その後、2007年12月22日には、Intelsat社との2機目の共同衛星「Horizons-2」(西経74度)を打ち上げました。「Horizons-2」は北米及びカリブ海沿岸をカバーエリアとする衛星で、主に米国企業によるデータ通信や、ハイビジョン伝送等に利用されましたが、2012年2月1日、ロシア及びその周辺地域でのサービス展開を図るために、軌道位置を西暦74度から東経85度に変更。東経85度で既に稼動していたIntelsat社の「Intelsat-15」の周波数を補完する形で、3月5日、本格運用が開始されました。

2008年(平成20)

日本初の国産商用衛星「Superbird-C2」の打ち上げ

2008年8月15日(日本時間)、宇宙通信㈱の「Superbird-C2」が仏領ギアナのギアナスペースセンターからアリアンスペース社のアリアン5ロケットで打ち上げられました。

「Superbird-C2」は、三菱電機㈱が製造からシステム試験までの作業を一貫して行った日本初の国産商用通信衛星です。

「Superbird-C2」に関して宇宙通信㈱と三菱電機㈱が交わした契約は、衛星の設計、製造、打ち上げ、衛星管制設備に加え、軌道上での性能確認試験完了後の衛星引き渡しまでを一貫して行う「DIO(Delivery In Orbit)と呼ばれる契約で、打ち上げられた衛星は、静止軌道上での性能確認試験を終了した後、宇宙通信㈱に引き渡され、2008年10月17日、同機は「Superbird-C」の後継機として東経144度で運用が開始されました。

「Superbird-C2」は、放送サービスに十分な100WのKuバンドトランスポンダを28本搭載した、高性能な国際通信衛星です。日本、北東アジア、南東アジアの3本の固定ビームに加え、エリアを限定しない可動ビームを搭載。オーストラリアやニュージーランドを含むオセアニア地域や、ハワイ・ミクロネシア等の太平洋諸島地域で通信が可能となりました。

2008年(平成20)

日本初のBS/CSハイブリッド衛星(東経110度)の調達契約を締結

2008年12月15日、スカパーJSAT㈱と㈱放送衛星システム(B-SAT)は、2011年に東経110度に打ち上げる日本初のBS/CSハイブリッド衛星について、同衛星のメーカーである米国ロッキード・マーティン社と調達契約を締結しました。

日本初となるBS/CSハイブリッド衛星は、次期BS放送用の「BSAT-3c」と、「N-SAT-110」の予備衛星(バックアップ機)となる「JCSAT-110R」で構成される共同衛星で、㈱放送衛星システムはBS部分を、スカパーJSAT㈱はCS部分の専用使用権を有します。共同衛星の打ち上げは、前年の2007年9月18日に両社で基本合意に達したもので、2機の衛星を共同衛星化することにより、衛星費用、打ち上げ保険費用、管制費用等を軽減することができます。

総務省は、2008年5月30日に「平成23年以降の新たなBSデジタル放送に係る委託放送事業の認定に関する基本的方針」により、BS放送と東経110度CS放送を“東経110度衛星放送”として普及していく方針を公表。2009年2月には、制度整備を行い、BS放送と東経110度CS放送を制度上統合し「特別衛星放送」とし、それ以外を「一般衛星放送」(現:衛星一般放送」)とすることを決定しました。

こうした流れのなかで2011年に打ち上げた日本初のBS/CSハイブリッド衛星は、東経110度における新たな衛星放送時代の幕開けを告げるものとなりました。

2009年(平成21)

衛星放送・通信の技術を使った日本初のクラウド・ストレージサービスの提供を開始

2009年6月1日、衛星放送・通信の技術を使った日本初のクラウド・ストレージサービスとなる「S*Plex3 クラウド・ストレージサービス」の提供を開始しました。

このサービスは、ネットワーク経由でソフトや情報サービスを利用する「クラウド・コンピューティング」と、デジタル衛星放送や衛星通信の基礎技術である「消失訂正符号」を活用したもので、企業が扱うファイルデータを暗号化したうえで断片化し、日本各地のデータセンターにフラットに分散保管・バックアップできる新発想のストレージサービスです。

2009年(平成21)

日本初、「スカパー」と「スカパーe2」で劇場用実写3D映画を放送

2009年8月8日・25日、「スカパー」(Ch.191)と「スカパーe2」(Ch.800)で、日本で初めてアナグリフ方式による劇場用実写3D映画をPPV(ペイ・パー・ビュー)で放送しました。(視聴希望者には3Dメガネを送付)

2010年(平成22)

日本初の3D専門チャンネルを「スカパーHD」に開局

3D専門チャンネル

スカチャン3D
2010年1月27日、スカパーJSAT㈱は、同年夏に「スカパーHD」(現:「プレミアムサービス」)で3D放送を開始することを発表。同年6月19日、日本初の3D専門チャンネル「スカチャン3D169」(現:「スカチャン3D」、Ch.596)を開局しました。

同チャンネルの開局は、「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ」の開催に合わせたもので、「スカパーHD」(現:「プレミアムサービス」)で生中継した全64試合の内、6月19日の日本対オランダ戦と決勝戦の3D生中継を含め、全25試合を3D放送しました。

2010年(平成22)

クラウド・ストレージサービス関連で日本初の「コモンクライテリア」の認証取得

CCRA認証マーク
2006年6月1日から提供を開始した日本初のクラウド・ストレージサービス「S*Plex3 クラウド・ストレージサービス」が、2010年9月28日、ITセキュリティの国際標準規格「コモンクライテリア」(ISO/IEC15408)の認証を日本で初めて取得しました。

「S*Plex3 クラウド・ストレージサービス」は原本データをそのままコピーするのではなく、デジタル衛星放送・通信サービスで使っている「消失訂正符号」という基礎技術を使って暗号化したうえでパケットに分割し、複数の拠点に分散配置して管理する、極めて安全性の高いサービスで、スカパーJSAT㈱では、当サービスの開発時より、そのセキュリティの高さを客観的に証明するため、蓄積データ消失時の復元や蓄積データのアクセス制御などのセキュリティ機能について、「コモンクライテリア」認証申請の準備を開始。今回の認証取得に至りました。

2011年(平成23)

日本初、「SHA-2」対応のタイムスタンプサービスの提供を開始

スカパーJSAT㈱では、2009年10月1日から、タイムスタンプ事業者向けに衛星を利用した時刻配信サービス「TimeShower」を提供していますが、時刻配信業務認定事業者の更新にあたり、独自に開発した暗号アルゴリズムを、従来より格段にセキュリティ強度の高い「SHA-2」にl更新すると共に、GMOグローバルサイン㈱の「SHA-2」対応の時刻配信局証明書を採用。2011年7月から、日本初の「SHA‐2」対応可能な自国配信サービスの提供を開始しました。

2011年(平成23)

「スカパーオンデマンド」の開始

BSスカパー!オンデマンド
2011年10月、マルチデバイス向け放送連動型VODサービスとして「スカパーオンデマンド」がスタートしました。このサービスは、スカパーの多チャンネル放送サービスの特徴を活かし、スポーツ、国内外ドラマ、映画、アニメなどのさまざまなコンテンツを、インターネットを通じてマルチデバイス(スマートフォン、PC、タブレット)でお楽しみいただけます。

2012年(平成24)

放送・通信事業者としては国内初の「DBJ防災格付」融資の格付を取得

DBJ防災格付2011
「DBJ防災格付」融資は、㈱日本政策投資銀行が開発した評価システムにより、企業の防災及び事業継続対策への取り組みを評価し、その評価に応じて融資条件を設定するという世界初の融資制度です。

スカパーJSAT㈱の審査では、本社及び主要事務所の耐震免震対策などのハード面だけでなく、事業継続に必要な対応策の構築や継続的な訓練などが評価され、2011年、放送・通信事業者としては初の「DBJ防災格付」融資の格付を取得。2012年2月、㈱日本政策投資銀行より、防災格付け融資を受けました。

2015年(平成27)

世界初の商用4K放送「スカパー4K 総合」と「スカパー4K 映画」の開始

日本初の商用4K放送「スカパー!4K 総合」と「スカパー!4K 映画」の開始
2015年3月、映画作品のみを放送する映画専門チャンネル「スカパー4K 映画」と各種ジャンルの番組によって編成される総合編成チャンネル「スカパー4K 総合」の2つのチャンネルを、プレミアムサービス内に開局しました。
スカパーJSATが独自で運営しているチャンネルです。スカパー4K専門チャンネルでは高精細な映像をお楽しみ頂けます。
スカパーJSATの”日本初“を集めた「パイオニア・ヒストリー」、いかがでしたか?スカパーJSATでは、日本で唯一の有料多チャンネル放送・衛星通信事業者として、これからも、“日本初”、“世界初”に挑戦し、人々の暮らしに、豊かさと楽しさと安心をお届けしていきたいと考えています。