日本の衛星放送の歩みを記した年代記です。

1963  (昭和38)
日米間、初の衛星中継実験
日本の人々が、衛星を使ったテレビ放送を初めて体験したのは、1963年11月23日のことでした。

この日、太平洋上を周回する通信衛星「リレー1号」を使って、日米間初の衛星テレビ伝送実験が行われたのです。この実験は、ケネディ大統領が進めていた「人工衛星を用いた大陸間通信計画」の一環として取り決められたものでした。この時使われた通信衛星「リレー1号」は、約3時間で地球を1周する低軌道衛星であったため、日米双方から衛星を見ることができる20分程度が中継の限界でした。そこで実験放送は、朝5時27分からと3時間後の朝8時58分の2回行なわれる予定でした。

しかしこの日、第1回の実験放送寸前に、ケネディ大統領暗殺というショッキングな事件が発生。日本に送られてきたのは、予定されていたケネディ大統領から日本国民に当てたメッセージではなく、ケネディ大統領暗殺という衝撃のニュースだったのです。
1964  (昭和39)
世界最初のテレビオリンピック
静止軌道上の通信衛星を使用した史上初の衛星生中継は、1964年10月の東京オリンピックで実現しました。使用されたのは、米国の静止衛星「シンコム3号」でした。

当時米国は、短時間しか使用できない低軌道衛星の問題をクリアできる静止軌道を使った通信衛星の実用化に挑戦しており、1963年に大西洋上に打ち上げた「シンコム2号」で電話の中継実験に成功。翌1964年8月19日、太平洋上に打ち上げられたのが「シンコム3号」でした。

テレビ中継用でない「シンコム3号」をテレビ中継に用いるには、帯域圧縮技術の開発やパラボラアンテナをはじめとする送受信設備の製作など、多くの課題をクリアする必要がありましたが、映像信号は衛星で伝送し、音声信号は太平洋同軸ケーブルで送り、双方を受信局で組み合わせる、という史上初の衛星生中継は大成功を収めました。

翌1965年には、
「国際電気通信衛星機構(インテルサット)」により、世界初の商業通信衛星「インテルサット1号」(アーリーバード)が大西洋上の静止軌道に打ち上げられ、衛星通信は実用化時代に突入。1969年6月には、世界中を網羅する衛星中継体制「インテルサット・グローバル・システム」が完成し、同年7月21日、「アポロ11号」が月面に着陸した様子が世界中に中継されました。
1978  (昭和53)
衛星放送実用化への動き
静止衛星を使用した国際中継の実用化に続き、静止衛星を使った国内放送計画が世界各国で盛り上がりました。

日本でも、東京オリンピックを契機にテレビ放送が普及するなか、山間部や離島などの難視聴の解消が課題となり、衛星電波で難視聴地域をカバーする構想が掲げられました。

こうした流れを受けて、世界無線通信主管庁会議(WARC‐BS) では、限りある周波数と静止軌道位置を各国に割り当てるために、1971年、衛星放送では12GHz帯を使用することを決定。1977年には、各国で使用する放送衛星の軌道位置と周波数の割り当てを行い、日本には東経110度と8チャンネルが割り当てられました。

そして、1978年4月8日、日本初の実験用放送衛星「BS」が打ち上げられ、「ゆり」と命名されました。

「BS(ゆり)」は、テレビ難視聴地域の解消に有効な「直接受信衛星放送システム」のための実験衛星で、各家庭に直接放送番組を送るための各種の実験が行われました。
1984  (昭和59)
世界初の直接受信衛星放送
1984年、「ゆり」での経験と成果を踏まえ、「ゆり2号a」(BS‐2a)が打ち上げられました。

「ゆり2号a」(BS‐2a)は直接受信衛星放送用の放送衛星で、予備の中継器を含む3台の中継器が搭載されました。大幅な軽量化を図ったTWTの故障などにより、実際に使用できた中継器は1台だけでしたが、 同年5月12日、世界初の直接受信衛星放送「NHK衛星第1テレビジョン」の試験放送が開始されました。

世界初となったこの試験放送によって、難視聴地域対策は大きく前進。1986年2月には、「ゆり2号a」(BS‐2a)での不具合を解決した「ゆり2号b」(BS‐2b)が打ち上げられ、同年12月、「NHK衛星第2テレビジョン」を加えた2チャンネルの試験放送が「ゆり2号b」(BS‐2b)を使用してスタートしました。
1987  (昭和62)
衛星放送時代の幕開け
試験放送を経て、1987年7月4日、「ゆり2号b」(BS‐2b)による「NHK衛星第1テレビジョン」の24時間独自編成による放送が開始され、日本の衛星放送時代が幕を明けました。

1989年6月1日からは、「NHK衛星第2テレビジョン」の24時間放送も開始され、同年8月1日からは受信料の徴収が始まりました。

ちなみに、「ゆり2号b」(BS‐2b)時代、及び「ゆり3号a・b」(BS‐3a・b)時代は、
の時期である春分・秋分前後44日間は、深夜から未明の放送を休止したため、この時期のTV欄には「地球による食のため放送休止」という文字が登場しました。また日中の時間帯には、月によるも発生しました。による放送休止は、1997年8月1日に、大容量蓄電池を搭載した後継衛星「BSAT-1a」が運用開始されるまで続きました。
1989  (昭和64/平成元)
日本初の民間通信衛星打ち上げ
1991  (平成3)
BSペイテレビスタート
1991年4月1日、日本初のBSペイテレビ「WOWOW」(日本衛星放送㈱、現㈱WOWOW)が本放送を開始します。

「WOWOW」が使用したのは、前年の1990年に打ち上げられた放送衛星「ゆり3号a」(BS-3a)で、1983年、郵政省(現総務省)は、「ゆり3号a」の打ち上げに先立ち、同機の使用チャンネルを「NHKに2チャンネル、民間に1チャンネルを割り当てる」との方針を発表します。しかし、民間のわずか1チャンネルに対し、13社から衛星放送事業の免許申請がなされたため、郵政省は経団連に一本化調整を要請。その結果、テ レビジョン放送申請12社を中心に日本を代表する企業193社が株主となって1984年に設立されたのが、日本衛星放送㈱でした。

「WOWOW」は、本放送に先駆けて、1990年11月30日からサービス放送を開始。本放送開始までの4ヶ月間で20万の加入者を集め、1991年末には、77万の加入者を集めました。同時期のNHK-BSの加入者は、393万でした。
1992  (平成4)
CSアナログ放送スタート
BSペイテレビに続き、1992年4月23日、「受託委託放送制度」の下、CSアナログ放送が有料放送サービスを開始しました。
放送を開始したのは、宇宙通信㈱の「Superbird-B」(東経162度)を使用した「スカイポートTV」(㈱CSサービスセンター)と、日本通信衛星㈱(後のJSAT㈱)の「JCSAT‐2」(東経154度)を使用した「「CSバーン」(㈱サテライト放送センター)でした。

1992年のスタート当時、CS放送の委託放送事業者として認定されていたのは、CNN、スターチャンネル、 MTV、スペースシャワーTV、衛星劇場、スポーツ・アイのわずか6社でした。
また、CS-PCM放送の6社18チャンネルも、6月以降順次放送を開始しました。
1995  (平成7)
CSデジタル放送への序章
1994年4月、米国で150チャンネルの衛星デジタル放送「DIRECTV」がスタートしたのを受け、日本でも衛星によるデジタル放送計画が浮上。1994年11月10日、伊藤忠商事㈱、住友商事㈱、三井物産㈱、日商岩井㈱の4商社と㈱日本サテライトシステムズ(後のJSAT㈱)による、日本初のCSデジタル放送会社、㈱ディーエムシー企画(後の㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)が設立されました。
→もっと詳しく

㈱ディーエムシー企画の設立は、翌1995年に㈱日本サテライトシステムズが東経128度に打ち上げる計画の日本初のデジタル放送用通信衛星「JCSAT-3」(東経128度)の利用を前提としたものでした。1995年8月29日、「JCSAT-3」は無事打ち上げられ、東経128度の衛星軌道に投入されました。
「JCSAT-3」の打ち上げ成功に続き、9月26日には、㈱ディーエムシー企画に続く、第2のCSデジタル放送会社、ディレクTVジャパン㈱が設立されます。

ディレクTVジャパン㈱は、米国の「DIRECTV」を運営するヒューズ・エレクトロニクス社と日本のビデオレンタル大手CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を中核に、㈱大日本印刷、三菱電機㈱等々が出資し て設立された会社で、宇宙通信㈱が1997年に打ち上げる予定の「Superbird-C」を利用してデジタル多チャンネル放送を開始する計画を発表しており、1995年を機に、プラットフォーム会社の競合時代も幕を開けたのです。
1996  (平成8)
CSデジタル放送スタート
1996年6月30日、「JCSAT-3」(東経128度)による、日本初のCSデジタル放送「パーフェクTV」の無料放送がスタート。10月1日に本放送が開始されました。

「パーフェクTV」の受託放送事業者は、日本デジタル放送サービス㈱に社名を変更した㈱ディーエムシーで、CSアナログ放送がスタートした1992年時点でわずか6社だった委託放送事業者は、その後 続々と増加し、本放送開始時のチャンネル数は、テレビが約70ch、ラジオは103chを数えました。

「パーフェクTV」のスタートで、CS放送は個人の趣向に合わせた数多くの専門チャンネルが楽しめる多チャンネル時代に突入したのです。

同じ年、世界のメディア王として知られたルパート・マードック氏率いるニューズ・コーポレーション・リミティッドとソフトバンク㈱が手を組んで、150チャンネルの日本向けデジタル多チャンネル衛星放送「JスカイB」計画を発表します。そして9月に、「JスカイB 」は、㈱日本サテライトシステムズが1997年に東経124度に打ち上げる予定の「JCSAT-4」を使用することを発表し、12月には、 運営会社となるジェイ・スカイ・ビー㈱が設立されました。

これにより、CSデジタル放送においては、日本デジタル放送サービス㈱の「パーフェクTV」、1997年からの本放送開始を発表していたディレクTVジャパン㈱による「ディレクTV」、そして、ジェイ・スカイ・ビー㈱による「JスカイB」、3つのプラットフォームが顔を揃えました。
1997  (平成9)
CS放送業界の競合と合併
CS放送業界の競合と合併
1997年7月28日、宇宙通信㈱の「Superbird-C」が打ち上げられ、同年12月1日、同衛星を使用して「ディレクTV」が本放送を開始しました。

「JスカイB」も、使用予定衛星である東経124度の「JCSAT-4」が2月17日に打ち上げられ、4月から試験放送を開始。本放送に向けて基盤作りを推進する中で、過当競争を避け「市場の安定」を図ることを 理由に、1998年5月1日、「パーフェクTV」を提供している日本デジタル放送サービス㈱と対等合併。合併後の新会社を日本デジタル放送サービス㈱とすること、新たなサービス名称を「スカイパーフェクTV」 とすることが決定しました。

この合併により、「スカイパーフェクTV」は、東経128度の「JCSAT-3」を使用する「パーフェクTV」サービスの103chと、東経124度の「JCSAT-4」を使用する「スカイサービス」の68chの計171chという陣容とな りました。

1998年には、CSアナログ放送の「スカイポートTV」が「ディレクTV」に放送を移行する形で放送を終了。その後、「ディレクTV」も加入者を増やせないまま2000年にサービスを終了し、加入者を「スカイパーフェクTV」が引き受けました。

こうした競合や統合を経て、CS放送のプラットフォームは日本デジタル放送サービス㈱が運営する「スカイパーフェクTV」に集約されました。

2000  (平成12)
「N-SAT-110」打ち上げ
「N-SAT-110」打ち上げ


BSデジタル放送スタート
BSデジタル放送スタート

2000年10月7日、放送衛星と同じ東経110度上に、JSAT㈱と宇宙通信㈱との共同衛星「N-SAT-110」が打ち上げられました。

「N-SAT-110」(東経110度)は、電気通信業務だけでなく、放送での利用も認定された通信衛星で、同衛星が放送衛星の聖域だった東経110度に打ち上げられたことは、日本の衛星放送史における大きなエポックの1つとなりました。

そのもっとも大きな理由は、BSデジタル放送と110度CSデジタル放送の共聴アンテナや共用チューナーを用意すれば両方が視聴できるという点で、郵政省(現:総務省)は、委託放送業務の認定申請に名乗りを挙げた41社のなかから18社を委託放送事業者に認定しました。

同年12月1日には、BSデジタル放送の本放送がスタートしました。

BSアナログ放送のデジタル化は、1997年に郵政省(現・総務省)が決定したもので、これまでBSアナログ放送を行ってきたNHK、WOWOWに加えて、新規の民間放送事業者6社が放送を開始しました。



2001  (平成13)
「電気通信役務利用放送法」成立






地上アナログ放送の停波決定
2001年6月22日、CS放送と有線テレビジョン放送の設備利用と規制緩和を目的とする「電気通信役務利用放送法」が成立、2002年1月28日より施行されることが決まりました。

同法は、通信と放送の伝送路の融合の進展に対応したもので、CS放送については、それまで通信用と放送用に分離していた通信衛星の中継器を、衛星事業者が需要に応じて柔軟に提供できるようになりました。
また、衛星役務利用希望者についても一定の適格性があればすべて登録できるようになりました。
そして光ファイバー等を利用する有線テレビジョン放送についても、一定の適格性があれば有線放送役務利用放送事業者に登録できるようになりました。

また同年7月25日に施行された、電波法の一部改正により、地上アナログ放送は2011年7月24日までに地上デジタル放送へ完全移行することが決定しました。

2002  (平成14)
110度CSデジタル放送スタート
110度CSデジタル
2002年、「N-SAT-110」(東経110度)による、110度CSデジタル放送がスタートしました。

3月1日、先陣を切ってスタートしたのは、三菱商事㈱や日本テレビ放送網㈱などが出資した㈱プラット・ワンが運営するプラットフォーム「プラット・ワン」で、7月1日には、㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズが運営するプラットフォーム「スカイパーフェク TV2」がサービスを開始しました。

CS放送業界の競合と合併

2003  (平成15)
地上デジタル放送スタートで、
三波対応の薄型テレビ登場!
CS放送業界の競合と合併
2003年12月1日、地上デジタル放送が関東・中京・近畿の三大都市圏を皮切りにスタートしました。

これにより、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の3波チューナーを内蔵したデジタルテレビが登場しました。

3波共用機の主流となったプラズマや液晶などの薄型テレビは、デザインの良さと大画面で話題となりますが、当時はまだアナログチューナーしか内蔵していない薄型テレビも多く、地デジ化に向けた本格的買い替えは、2009年5月から2011年3月まで実施された「家電エコポイント制度」の登場を待つことになります。

2004  (平成16)
プラットフォーム統合
世界最初のテレビオリンピック

「コピーワンス」の適用開始
世界最初のテレビオリンピック
2006  (平成18)
「ワンセグ」本放送開始
ワンセグ

「スカパー」で「WOWOW」開局
2006年4月1日から、地上デジタル放送の「ワンセグ」の本放送がスタートしました。
ワンセグは地上デジタル放送の携帯・移動端末向けサービスのことで、ワンセグに対応する機種でデジタルテレビ放送やデータ放送を受信できます。

また同年年12月1日、「スカイパーフェクTV」(東経124度/128度サービス)のプラットフォーム上で、「WOWOW」の放送がスタート。これにより、CS放送でも「WOWOW」が楽しめるようになりました。



2007  (平成19)
BSデジタル放送に
新チャンネルが誕生
新BSデジタル放送局、開局


BS/CSハイブリッド衛星基本合意
BSAT-3c/JCSAT-110R
(資料提供:ロッキードマーティン社)
2007年12月1日、BSデジタル放送に新チャンネル「BS11デジタル」と「TwellV」(トゥエルビ)」が誕生しました。

2つのチャンネルは、同年9月30日に放送を終了したNHKBSアナログハイビジョンが使用していた帯域(BS-9)を利用して開局したチャンネルで、BSアナログハイビジョンの放送終了に伴って空いた帯域で、民放5局の放送配信枠も、1つから3つに拡大しました。

同年9月18日、JSAT㈱と㈱放送衛星システム(B-SAT)が、2011年に日本初のBS/CSハイブリッド衛星を共同で打ち上げることで基本同意し、翌2008年12月15日、米国ロッキード・マーティン社と調達契約を締結しました。

ハイブリッド衛星(東経110度)は、2011年スタートの新BSデジタル放送用の「BSAT-3c」と、「N-SAT-110」の予備衛星(バックアップ機)となる「JCSAT-110R」で構成される共同衛星です。





2008  (平成20)
BSアナログ放送停波日が決定

「ダビング10」の適用開始


「スカパーHD」スタート
(現:「プレミアムサービス」)
スカパーHD


スカパーJSAT㈱誕生
SKY Perfect JSAT Corporation
2008年3月3日、放送普及基本計画の一部が変更され、BSアナログ放送の停波を、地上アナログ放送停波と同じ2011年7月24日とすることが決定しました。

同年7月4日、デジタル放送の著作権保護のためのコピー制御方式「
ダビング10」が、地上デジタル放送と無料のBSデジタル放送、及び110度CSデジタル放送=「スカパーe2(現:スカパー)」の一部チャンネルで適用が開始されました。

ダビング10」は、2004年に運用開始された「コピーワンス」ルールの緩和措置として登場したもので、これにより、デジタル放送は、従来の3方式(「録画不可」、「コピーワンス」、「録画可能」)に「ダビング10」を加えた4方式のいずれかで放送されることになりました。

同年10月、ハイビジョン多チャンネル放送「スカパーHD(現:プレミアムサービス)」がスタートしました。ハイビジョン番組は、通常の番組よりも情報量が多いので、これまでと同じように多チャンネル放送を行うためには、美しい映像や音声をそこなわずに、できるだけ効率の良い伝送技術が必要となります。

「スカパーHD」(現:「プレミアムサービス」)では、標準画質放送や地上デジタル放送、BSデジタル放送などで採用されている動画像圧縮方式である「MPEG-2」より圧縮効率が高く、画質の劣化も少ない、「H.264/MPEG-4AVC」という方式を使って、ハイビジョンの美しさをそこなうことなく、番組(映像・音声)を圧縮しています。

また同年10月1日、㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズとJSAT㈱と宇宙通信㈱が合併し、 日本最大の有料多チャンネル事業と、アジア最大の宇宙・衛星事業を両輪とする、スカパーJSAT㈱が誕生しました。

2009  (平成21)
「特別衛星放送」制度スタート
(現:「衛星基幹放送」)

2010  (平成22)
『3D元年』
3D
「スカチャン3D169」開局

Sスカチャン3D
3D映画「アバター」の大ヒットで幕を開けた2010年は、「3D市場」に向けて各業界が本格始動した年となりました。

3D映像を家庭で楽しむために不可欠な3Dテレビには家電メーカー各社が続々と参入。ブルーレイディスクプレーヤーや家庭用ゲーム機、業務用ビデオカメラなどの3D対応機器も続々と発売されました。

こうした流れを受け、6月19日、スカパーJSAT㈱では、「スカパーHD」(現:「プレミアムサービス」)に日本初の3D専門チャンネル「スカチャン3D169(現:スカチャン3D)」を開局。開局プログラムとなった「2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ」では、日本対オランダ戦と決勝戦の3D生中継を含め、注目カードを25試合を3D放送しました。






2011  (平成23)
地上アナログ放送及び
BSアナログ放送停波


BS/CSハイブリッド衛星打ち上げ
BSAT-3c/JCSAT-110R
(資料提供:ロッキードマーティン社)

衛星基幹放送スタート


「BSスカパー」開局
BSスカパー!開局


「スカパーオンデマンド」
配信開始
BSスカパー!オンデマンド
地デジカ 2011年7月24日、NHKおよび民放各社は正午をもって地上アナログ放送とBSアナログ放送の番組を終了して告知画面に切り替え、23時59分までに送信設備の電源を落とし、アナログ放送を完全停波しました。これにより、1953年の白黒放送開始以来約60年にわたるアナログテレビ放送が終了しました。

尚、東日本大震災に伴う電波法の特例が適用されてアナログ放送停波が延期されていた岩手・宮城・福島の東北3県では、2012年3月31日をもってアナログ放送が終了しました。
同年8月7日、BS/CSハイブリッド衛星「BSAT-3c/JCSAT-110R」が南米フランス領ギアナのクールー宇宙基地から打ち上げられました。

これにより、「BSAT-3a」、2010年10月に打ち上げられた「BSAT-3b」、「BSAT-3c」のBS3衛星と、110度CS放送で運用中の「N-SAT-110」が、「衛星基幹放送」(旧:「特別衛星放送」)で活躍することになりました。
→ 「日本の衛星放送に用いられている主な衛星」を見る(
参考資料) 

そして、10月1日、東経110度のBS放送とCS放送のチャンネル再編の結果、新たなチャンネル配列による「衛星基幹放送」がスタートしました。
この新編成で新たに8事業者(12チャンネル)が加わって計24チャンネルにパワーアップしたBS放送は、「新BS開局」と銘打ってPRキャンペーンを展開。翌2012年3月には、さらに7チャンネルが加わり、新BS放送は計31チャンネルになりました。
→2012年4月現在の「衛星基幹放送のジャンル別テレビ番組一覧」を見る(参考資料

10月1日に開局した「新BS」には、スカパーJSAT㈱も参画。新チャンネル「BSスカパー」(BS241ch)を開局しました。
「BSスカパー」は、「スカパーe2(現:「スカパー)」や東経124度/128度衛星でお届けしている「スカパープレミアムサービス」のショーケースとして、「スカパー」の魅力をご紹介しています。

2011年10月、マルチデバイス向け放送連動型VODサービスとして「スカパーオンデマンド」がスタートしました。このサービスは、スカパーの多チャンネル放送サービスの特徴を活かし、スポーツ、国内外ドラマ、映画、アニメなどのさまざまなコンテンツを、インターネットを通じてマルチデバイス(スマートフォン、PC、タブレット)でお楽しみいただけます。
2012  (平成24)
「スカパー」新ブランド構想発表
ココロ動く、未来へ。スカパー!
2012年9月20日、スカパーJSAT㈱は、同年9月29日より、BS、CS、光ファーバーと伝送路別に提供していた放送サービスを一元化し、サービス呼称も「スカパー」に統一する新ブランド構想とブランドメッセージを発表しました。

これは、国内のほぼすべてのデジタルテレビに「スカパーチューナー」が内蔵されている環境を踏まえたもので、これにより、ご利用者ひとりひとりの状況に応じた分かりやすい加入案内やきめ細かなサービスの提供を実現します。







2014  (平成26)
新生BSスカパー開局
BSスカパー!
2014年10月、新生BSスカパーは「無料で見られる“おまけチャンネル” 」をキャッチコピーに生まれ変わりました。

地上波では体験できないような興奮を味わえるオリジナル番組や国内外のスペシャルなアーチストの音楽ライブなどココロ動くコンテンツをお届けします。

スカパー のご加入者が無料でお楽しみいただける、観たい番組満載の スカパー “おまけ”チャンネルです。



2015  (平成27)
世界初の商用4K放送
「スカパー4K 総合」と
「スカパー4K 映画」の開始
日本初の商用4K放送「スカパー!4K 総合」と「スカパー!4K 映画」の開始
2015年3月、映画作品のみを放送する映画専門チャンネル「スカパー4K 映画」と各種ジャンルの番組によって編成される総合編成チャンネル「スカパー4K 総合」の2つのチャンネルを、プレミアムサービス内に開局しました。

スカパーJSATが独自で運営しているチャンネルです。スカパー4K専門チャンネルでは高精細な映像をお楽しみ頂けます。



「スカパー!」は、人のココロが動くほど、人生は豊かになり、輝いていくと信じています。人はどんなことにココロを動かされるのか?新ブランドメッセージ、「ココロ動く、未来へ。」のもと、「スカパー!」はこれからも、ひとりひとりのお客様と向き合い、お客様とともに、人のココロがたくさん動くコンテンツをお届けしていきたいと考えています。

参考文献について
■参考文献 (順不同)

総務省 『通信白書』(昭和53年版~平成12年版)『情報通信白書』(平成13年版~平成22年版)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ 2010.9.30)
総務省 所管法令 『電気通信役務利用法 (平成13年6月29日法律第85号)』 
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO085.html 2010.9.30.)
総務省 所管法令 『通信・放送融合技術の開発の促進に関する法律 (平成13年6月8日法律第44号)』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO044.html 2010.9.30.)
総務省 報道資料 『平成23年以降の新たなBSデジタル放送に係る委託放送業務の認定に関する制度整備案に対する意見募集』 (2008.11.28.) (http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080530_14.html 2010.9.30.)
総務省 報道資料 『放送法施行規則の一部を改正する省令案等の電波監理審議会への諮問』 (2008.12.10.)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/081210_12.html 2010.9.30.)
総務省 報道資料 『平成23年以降の新たなBSデジタル放送に係る委託放送業務の認定に関する制度整備案に対する電波監理審議会の答申及び意見募集の結果について』 (2009.2.4.) (http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/090204_10.html 2010.9.30.)
総務省 報道資料 『特別衛星放送に係る委託放送業務の認定』 (2009.6.10.) (http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu11_000006.html 2010.9.30.)
日本民間放送連盟編 『民間放送50年史』(2001:日本民間放送連盟)
日本民間放送連盟編 『日本民間放送年鑑』(1998~2009:コーケン出版)
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日本放送協会編 『日本放送史』(1965:日本放送出版協会)
日本放送協会編 『放送の50年』(1977:日本放送出版協会)
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若井登 監修 『無線百話』 (1997:クリエイト・クルーズ )
伊予田康弘ほか著 『日本テレビ史ハンドブック 改訂増補版』(1998:日本国民社)