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関東地方でいつ起こっても不思議ではない大地震。防災の準備は万全ですか? 地震が発生すると地上回線は切断され、日頃当たり前のように使っているインターネットが使えなくなります。重要な情報が手に入らなくなり、怪我人を助けられなかったり、適切な場所に避難できなかったり・・・非常に不便です。 そんな緊急時に頼れるのは、やはり衛星通信。当社では、このような災害時に非常用連絡回線を確保できる“VSATサービス”の提供を行っています。 このVSATサービスを利用することを想定した防災訓練が、9/25(金)日本橋三丁目で実施され、「中央区初の企業と町内会が共同でおこなう防災訓練」として、NHKのニュースなどでも紹介されました。
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解説
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衛星事業本部 法人事業部 竹之下 早苗さん (10/1より技術運用本部 通信技術部へ異動)
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現在、当社はいくつかのVSATサービスを提供しており、それぞれお客様のニーズに合わせた特徴がありますが、どのサービスにも共通するのは、地上回線が苦手とする場面が、これらVSATサービスの本領を発揮できるチャンスであるということです。今回のケースでは、地域防災のご担当者のアイディアをもとに、災害時でも確実に、地域内外で被災状況などの情報を共有し、迅速に災害復旧を行うための災害対策用ネットワークを提案中です。地域の企業や商店街・住民が一体となり、災害時にお互いに助け合うため、ネットワークを共同で整備・運用すると言う、他にあまり例のない試みでもあり、どんなネットワークになるかは、これからのお楽しみです。 来年の防災訓練までには、ぜひネットワークの整備を終え、日本橋の皆さんに衛星通信を体験していただけたらいいな、と思います。
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野田さんとの出会い
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昨年12月、当社WEBサイトの問い合わせにフォームに、以下のようなメールが届きました。
“来年2009年9月に中央区と日本橋消防署・警察署など関係機関の協力で地元35社と防災訓練を行う予定です。 御社の衛星事業による取り組みを以てこの防災訓練にご協力頂ければ大変心強い限りです。”
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訓練当日、とても忙しそうだった野田さん
このメールを下さったのは、今回の日本橋三丁目地域総合防災訓練の主催者である、野田哲平さん。日本橋三丁目西町会・商店街連合会の副会長を務めており、八重洲大飯店の社長さんでもあります。 このメールがきっかけで、当社は被災時に衛星回線の提供をするという役割をもって、この防災訓練に参加することになりました。
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被災時には情報戦略に主眼を置くべきだ、という考えをお持ちの野田さん。実際、この地域でアンケートを取ったところ、大多数の方が「情報」がもっとも重要だと回答があったそうです。情報がなくては、都会にいても情報の孤島になる可能性があるので、それを防ぐ為には、やはり、通信衛星が欠かせないものだと考えられた、とのこと。
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今は詳細を検討中とのことですが、被災時にVSATサービスを使って送る情報は主に、日本橋三丁目地域で集めた被害状況。この情報を消防署などへ送信する際に衛星回線を使います。 日本橋三丁目西町地区内にある建物の1つに衛星用アンテナを設置して、ここから遠く離れた場所(警察・消防・被災者自宅など)と接続します。地区内は無線LANで接続。これで切れ目のない情報処理を構築する事が可能になります。
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今回の防災訓練では、デモレベルでの参加でしたので、実際に衛星回線を使って情報を送信する事はできませんでしたが、被災時には、衛星回線が重要な役割を果たすということは、参加した皆さんに伝える事ができたと思います。
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デモ用にアンテナ設置作業中
法人事業部(現在は通信技術部所属)の竹之下さん(写真左)、と三森さん
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それでは、もう少し詳しく日本橋三丁目地域の防災訓練について、ご紹介いたします。
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日本橋三丁目とは、どんなところ?
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東京駅には、丸の内側と八重洲側がありますが、日本橋三丁目付近は、八重洲側に位置します。二つの地域には、大きな違いがあります。
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【日本橋と丸の内の比較】
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日本橋(1~3丁目付近) |
丸の内(1~2丁目付近) |
| 昼間の人口密度 |
2930人/ha |
1361人/ha |
| 高層ビル |
少ない |
多い |
| 道路の幅 |
狭い |
広い |
| 広場の有無 |
小学校1校 |
日比谷公園や皇居など多数 |
| 企業の特徴 |
様々な大中小企業が存在し、企業同士のつながりが薄い。 |
グループ企業がほとんどで、つながりは強い。 |
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もしも都市直下型の大地震が起こった場合、住民が少なく、企業同士のつながりも薄い八重洲側で勤務しているサラリーマンは、避難救助されない可能性が出てきます。
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組織の立ち上げ
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これらの問題点を解決するため、日本橋三丁目西町会が地域の企業のジョイント役をすることで、地域防災組織を構築、昨年9月には防災助け合い宣言を発表しました。内容は、地域と企業が協力して、防災隊を強化する、というもの。参加企業は35社に上りました。 今年9月の防災訓練に向け、毎月一回ミーティングを行い準備を進めてきたそうです。1度会議に参加させて頂きましたが、初めての訓練だけあって、詳細まで相談しながら進めている様子。みなさん真剣で、今回の防災訓練にかける思いが伝わってきました。
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本番当日の様子
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参加予定の近隣の企業は、64社。1企業から3名ずつ参加したとしても、合計で200人ほどの人が集まることが予想されていました。 実際の訓練時間は30分です。訓練場所はビルとビルの間の、車1台がぎりぎりすれ違うことができる位の道路を封鎖して行いました。あまり広くない場所に200人が一気に集まるのは、混雑が予想されます。うまく行くのでしょうか?だんだんと緊張感が高まってきます!
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いよいよ13時には本部設置作業が始まり、助け合い宣言に参加された企業の皆さんが、各々の役割分担通りに動き始めました。さすが綿密な打合せをしているだけあって、順調に作業は進んでいる様子でした。
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そして、14時には訓練開始。近隣の企業の方々が集まってきました。訓練内容は、通常の防災訓練と同じ起震車体験、消化器での消火、被害者の搬送などです。
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続々と集まる参加企業の皆さん
VSATアンテナにも人だかりが・・
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被害者の搬送訓練
三角巾で止血の訓練
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訓練終盤、赤バイ隊が登場し、被害状況の確認
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| 左:対策本部長の野中さんから、「参加者が予想を超える人数で、やって良かったと思っている、一回だけでは意味がないので、引き続き企業の皆さんと協力しながら続けて行きたい」とコメントがありました。右:日本橋消防署長さんは、さすが日本橋!というスタイル。キマってます。 |
メディアの取材
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企業と住民が一つになって取り組む初の防災訓練を、少しでも多くの方々に伝えたいと思い、編集部でもメディアに声をかけ、取材に来てもらいました。取材のあったメディアは、NHK様、東京MXテレビ様、東京ベイネットワーク様、中央エフエム株式会社様などで、地域で取り組む危機管理の大切さや、通信回線の確保の重要性などを、番組内で紹介してもらうことができました。
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編集後記
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野田さんはとても穏やかな方ですが、日本橋三丁目付近の皆さんの安全を守りたい、という思いが強く、とても熱い方でした。自分達の力を合わせてお互いに助け合おうという精神を共有することが大切であるとおっしゃる野田さん。その想いが、参加している皆さんにも伝わって、この大規模な防災訓練がうまくいったのではと思いました。結局200人以上の方々が参加したそうですが、防災訓練は来年も引き続き行うとのことなので、皆さんの協力で益々充実していくことと思います。当社の衛星通信も、少しでも役に立てればと思いました。
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