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マンスリーエッセイ

Vol.9 3D放送が出来るのは


先ごろ米ラスベガスで行われた世界最大の家電の見本市CES(国際家電ショー)でも大きくとりあげられたように、今年は日本でも〝3D元年〟となるだろう。ハリウッドも積極的に取り組んでいるし、単なるブームではなく、世界的に3D映像時代がいよいよ到来する。家電メーカー各社は米テレビ局や映画会社と相次ぎ提携し、こぞって3D戦略を発表した。3Dテレビを発売するとともに3D放送を計画し、米国で需要喚起を高める狙いだ。

我々スカパーJSATも、プロジェクトチームを組んで準備を進めている。実はメーカーや一部の放送局では数十年前から3D映像を研究、番組制作しているが、それを流す出口がない。なぜなら3D放送を行うためには広帯域なチャンネルが必要だからだ。放送事業として成立させるポテンシャルを持つのは我々だけだとの思いでチャレンジしている。

一昨年、試験収録された北京五輪の3D映像を見せてもらったが、それは見事な臨場感であった。いま公開されている3D映画「アバター」は世界的に大ヒットしている。もはや3D映像は世界的な流れだ。3D放送事業自体は当面、収益に結びつかないが、我々はHD放送の延長線上として3D番組を視聴者に広く提供し、3D市場全体の底上げを図っていきたい。新しいテレビの楽しみ方の提案にもつながる。これこそ、多チャンネル放送を展開する我々の役割でもあると思う。

そのために、いろんなメーカーや事業者と協力していく。技術的な開発と、3D視聴に伴う健康問題、コンテンツ制作など課題は沢山ある。現在、慎重に準備を進めている。志を高く持って、日本の3D放送をリードしていきたい。
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